Webメディアのデータベース活用
DB(データベース)とは、必要なデータを引き出しやすく整理して格納したもののことです。これをオウンドメディアに活用するとは、どういうことか。弊社が運営に携わるオウンドメディアを例に挙げながら説明していきます。
データベースをうまく活用すると、コンテンツの増量が可能なほか、収益アップの可能性まで出てきます。メディア運営におけるコンテンツの充実や価値の創出などのヒントを得たい方は、ぜひ参考にしてください。
弊社運営(サポート)メディアのDB活用事例
ここでは、弊社が運営に携わっている2つのオウンドメディアのDB活用事例を紹介します。どちらもDBの活用によりユーザーへの付加価値提供に成功した例です。
具体的な導入の流れなども後ほど紹介しますが、まずはメディアにおけるDB活用のイメージを掴んでください。
■ゴルフギア検索機能を設置したゴルフメディア
弊社関連会社が共同運営するメディア「ゴルフサプリ」では、メディア内にゴルフギア(ゴルフクラブ)を検索できるページがあります。
画像のようにカテゴリー、メーカー、フリーワードから検索でき、各ギアの詳細ページには基本仕様や製品説明、販売価格が掲載されています。
さらに価格の下の「購入はNIKIGOLF onlineへ」からNIKIGOLFのオンラインショッピングサイトへ飛べ、そのまま購入できるようになっています。
ギアの紹介記事はたくさんありますが、ゴルフサプリではDBを取り入れることにより「情報の獲得→商品詳細の検索→購入」まで、新規にブラウザページを開いて検索しなくてもそのままの流れで購入まで行えるようになっています。
また弊社には別のメリットもあります。実は、このリンクはアフィリエイトリンクとなっており、ゴルフサプリ経由でNIKIGOLF onlineでの購入が発生した場合、ゴルフサプリ経由でどれだけの購入があったか、が判別できるようになっています。
■中古車や整備士求人情報が検索できる車メディア
弊社がお手伝いしている「モーターファン」では、現在2つのDBを活用しています。
1つ目は、中古車のDBです。中古車販売の「グーネット」さんと提携しています。記事で紹介した車種のデータが見られ、さらにそこからグーネットへ飛ぶことができます。先ほどのゴルフギアの例と同じく、ユーザーは情報の取得から中古車の見積もり依頼までスムーズに完了できます。
2つ目は、自動車業界求人情報のDBです。「オートモーティブ・ジョブズ」さんと提携しています。車メディアに興味があることの多い車業界で働く、主にエンジニアを対象とした求人情報が検索できます。
記事内容に関連した職種の求人を記事下部に表示したりもしています。たとえば、ハイブリッドエンジン誕生のニュース記事に、ハイブリッド車の技術開発エンジニアの求人情報を表示するイメージです。
実は車のメディアはまだDB活用をしていないことが多いため、モーターファンのDB活用は画期的な施策となっています。
メディアにDBを導入するメリット
事例を紹介したところで、次は具体的なメリットについて説明します。メディアにDBを導入するメリットは3つあります。
- 手を動かさなくても、何十・何万のデータをメディアに入れられる
- リンクなどで見やすいメディアになる=検索上位になりやすくなる
- 収益アップの可能性が出てくる
それぞれ詳しくみていきましょう。
■手を動かさなくても、何十万のデータをメディアに入れられる
記事を10万記事書くのは大変ですが、データなら、サーバー代という記事制作よりもはるかに安いコストだけで、何十万、何百万というデータを簡単に入れられます。記事は書き続けるしかないですが、データであれば、どんどん積み上げていけますし、すでにデータがあれば、一気にメディアのコンテンツを増やすことができます。
■リンクなどで見やすいメディアになる=検索上位になりやすくなる
有機的な繋がりのあるリンクを持つメディアは、依然Googleからの評価を受けやすい状況にあります。DBによってこのリンク構造を、記事を制作するよりもはるかに手間なく・容易に実現することができます。
■収益アップの可能性が出てくる
弊社事例のアフィリエイト報酬のように、DBを活用すること自体が収益となることがあります。データをもらって報酬まで受け取れるなんてメディアにばかり都合のよい話に思えますが、協力企業がデータを提供してくれた上で報酬を支払ってくれるのには、理由があります。
データ提供企業は、資料請求や問い合わせを増やしたいと考えています。そのために営業活動を行ったり、広告出稿をしたりしているのです。ターゲットが多く集まるメディアにデータを提供すれば、営業コストや広告出稿費なしで見込み客に接触できます。これが彼らにとってのメリットです。 つまり、DB活用は、メディア・読者・協力企業の3者すべてにメリットがあるウィンウィンウィン構造なのです。
DB導入の流れ
1.どんなデータを入れるか決める
↓
2.作るのか提供してもらうのか決める
↓
3.(提供してもらう場合)提携先を探す
↓
4.メディアにDBを組み込む
弊社にご相談いただいた場合、まずはそのメディアに入れたら価値が上がるデータとはどんなものかを考えます。次に、そのデータを作るのか、どこかから提供してもらうのかを決めます。自社にデータがなく提供をしてもらう場合は、提携先を探さなければなりません。ウィンウィンの関係が築けそうなデータ保有企業が見つかったら、交渉を行います。最後に、メディアにDBを組み込めば完成です。
オウンドメディア構築支援サービス
弊社では、まずは無料診断を行っています。メディアの状況や課題または新規立ち上げの場合は計画の詳細などをおうかがいし、適切なサービスの案内やアドバイスを行っています。その上で、DBの活用が必要だと判断した場合は、具体的な検討に移りましょう。貴メディアに合った戦略を一緒に考えます。
まずは下記の問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。